フィトセラピーについて

フィトセラピーとは

〜植物の恵みを生かす技/植物を育み環境を整える技〜

「フィト=植物」の語源は、ギリシャ語で植物全般をさす言葉。同じくギリシャ語の「セラピア」(意味は「治療、療法、奉仕」)を語源とする英語の「セラピー」と合わせた複合語が「フィトセラピー」です。日本語では「植物療法」と言います。広範囲なフィトセラピーですが、主に6つのカテゴリーを植物療法として体系づけています。
※アロマセラピーとフィトセラピーの違い:アロマセラピーは主として植物の香り成分のみを用いますが、フィトセラピーはアロマセラピーも含む様々な植物療法の総称です。

知っているつもりだった植物の意外な特長

植物は動物のように移動できないことから、太陽光線や虫や細菌などの害に対抗する成分を自らの内に作りだしました。これをフィトケミカル成分(植物化学成分)といい、その働きが科学的にも裏付けられてきています。フィトケミカル成分には主として以下のような働きがあります。

  • 1.自然治癒力をサポートする
  • 私たちは生まれながらに自分のカラダを健康に保つ能力を持っています。この能力を自然治癒力といいます。ストレス社会に生きる私たちは時としてこの能力が十分に発揮できずココロとカラダに不調和をきたします。そのような時に、ハーブはその能力が十分に発揮できるよう、手助けをしてくれます。あくまでも自然治癒力が主役でハーブはそれをサポートする脇役です。
  • 2.抗酸化力
  • 私たちは食事をして得た栄養素と呼吸で得た酸素を使い、生きるためのエネルギーを作りだしています。私たちにとって酸素はなくてはならないものですが、過剰な酸素が活性酸素などとなり、細胞をキズつけ老化を促進させることがわかっています。フィトケミカル成分(植物化学成分)には活性酸素などを除去する抗酸化力があるため、活性酸素などの害を抑えて抗老化=アンチエイジングの働きをします。
  • 3.解毒力(デトックス)
  • 私たちのカラダは放っておけば老廃物がたまってしまいます。 口にする食品添加物から環境ホルモン、大気汚染などの有害物質も取り込まれる心配があります。太古からカラダにたまった老廃物は、不調和の原因となることが知られており、ハーブにはそのような老廃物を排出する働きがあります。
  • 4.多成分
  • 1つのハーブには何百、何千、何万といわれるフィトケミカル成分が含まれています。それらの成分が必要な時は必要なだけカラダへ作用するので副作用の心配は、ほぼありません。また多成分には1+1=2ではなく3にも4にもなるような相乗効果があります。バランスを調整しながら働きかけるので、たとえば、胃健のハーブでも胃酸過多、過少の両方に使えるのが特徴的です。

学術的メリット

薬用植物の良質な香りを用いる芳香療法(アロマセラピー)といいますが、アロマテラピーだけではなく、植物のはたらき全般を享受する植物療法(フィトセラピー)や、手に触れてトリートメントをするタッチケアが相乗効果もたらすハンドケアが普及されはじめています。そのきっかけは、20世紀後半からの心身症や生活習慣病の増加という過度のストレス社会に突きつけられた新たな課題に対して、日常におけるセルフケアの一環としてその一助にでもなればと期待したものです。


私達の取り組みは、(一社)日本フィトセラピー協会での講習会などの活動を通して普及を開始した直後から、実践者を中心に幅広い支持を得ています。その実践は家庭内に留まらず、職場、特に介護や看護現場にも広がる様相を見せており、現在では教育機関を通じた臨床研究を行うに至っています。こうした試みを推し進めることに伴い、植物療法(フィトセラピー)は、生活を豊かにする趣味嗜好としてだけではなく、特定の疾患に対する予防や保存的治療の一助となると確信しています。今後も研究データの収集に努め、植物療法(フィトセラピー)を取り巻く環境やエビデンスが、学術的価値を持つことを期待しています。


研究報告

フィトセラピーやハンドケアに関する研究報告です。各種教育機関での研究結果や臨床試験の結果などに基づき、より学術的な観点で評価しています。

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コラム

植樹、自然との共生、介護や福祉、防災など、さまざまな分野で活躍する方々のコラムをご紹介します。

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